06434 自作ヴァイオリンshiotiの再ニス塗りが完了し弦高を調整して始動
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本来は昨年2021-07-17に完成したのですが、その後、夏の猛暑でニスの表面が溶け、ケース内の布の跡がうっすら楽器に付いてしまいました。中井 里先生に相談したところ、涼しくなってからサンドペーパーで布の跡がついたニスを薄く落としてから再度仕上げニスを塗るといいとのこと。 他の演奏家から聞いたところでは、プロが製作した楽器でもヨーロッパから輸入する過程などで布の跡がついてしまうものもあるらしい。弦楽器は基本的にアジアの高温多湿な気候には馴染まないのでしょう。
冬の間にその作業を行おうと思っていたのですが、結局サンドペーパーをかけ始めたのは3月。
再度ニス塗りをし、終わったのは6月上旬。その後乾燥が終わってみると、また夏が来ていました。
こんどは同じ轍を踏まないように、夏の間、ケースにはしまわず室内に吊るしておきます。
ケースに入れて運ぶときには、ケースの底にクッキングシートを敷けばOK。
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まずE線のアジャスタ。
飯 顕師匠から中古のアジャスタをつけていただいたのですが、使い込んだ品なので動きが鈍かったため、Götz製の新品を購入。 さらにコマの高さを約0.4mm下げていただき、とても弾きやすくなりました。標準より相当低いですが、shio.icon的にはこれが弾きやすい。その分、弦の張力が下がるため、音のパワーは減るそうですが、大ホールで演奏するわけではないのでこれでいい。
table:コマの高さ調整
mm 標準 調整前 調整後
G線 5.5 4.7 4.3
E線 3.5 2.7 2.2(皮を貼って2.3)
弦はTonicaとGoldbrokat。
飯 顕師匠が「この楽器にはTonicaが合うと思う」と教えてくれたものです。 別のプロからは「ドミナントプロもいいわよ」と教わったので、こんど使い比べてみます。
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中井先生に調整していただいていると、14時からのニス塗り教室に参加する方々が5人集まってきました。
shio.iconが持参した和菓子を召し上がっていただきつつ、おしゃべり。
中には綺麗にウッドバーニングされた方もいらっしゃいました。
透明ニスのみを塗って完成。
オンリーワンな楽器に仕上がっています。
素晴らしい!!
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今日まで現存する最古のヴァイオリン製作者の一派とされる「Amati」一族にあやかって名付けました。
いろいろな楽器を演奏するshio.iconにとって3歳から弾き始めた最初の楽器であるヴァイオリンを、キットとはいえ「自作」することができ、それを弾いて楽しめる日が来るとはまったく想像しておりませんでした。作ってよかった。
教室にいらっしゃる方々は、バイオリンを弾ける人と弾けない人、半々くらいです。どうせ始めるなら自分で制作した楽器で始めたい、という方々も多いようです。
ご興味がある方は、下記にご連絡ください。shio.iconのブログをご覧になったとお伝えいただいても結構です。
教室の「アルバム」にはshio.iconも掲載されています。
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